あいたむblog

ワインと音楽とアートと写真が好きなあいたむの日常。 たまたま見つけた誰かのために残しておくメモ。

カテゴリ: ミュージアム

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国立新美術館にて開催中の
オルセー美術館展
印象派の誕生 描くことの自由
という企画展に行きました。

オルセー美術館のコレクションは4年前にも来ていたし、去年も行ったしどうしようかな…とおもったのですが、

ある方から、
今回の企画展はストーリー性がつよくてなかなか面白い切り口だった

という感想を聞いたので、勉強も兼ねて行って来ました。

主催が国立新美術館、オルセー美術館、読売新聞社、日本テレビ

ということで、かなり派手な感じでした。

実はここ数日たまたま印象派の書籍を読んでいて、ある程度知識が人並みについてからだったので、企画者の意図したい展示の内容をすこし理解できて、面白かったです。


特にこちらの書籍が、今回の展覧会の内容にかなり近く、参考文献にされてたのではないかとおもってしまいました。

構成はマネの初期作品に始まり、途中活躍したサロン的画家、続いて印象派展に出品した画家の作品群が続き、マネの晩年の作品で終わるという、なかなか面白い構成の展示でした。

特に今回細かく考えられていたのは、
オルセーの中でも日本人に愛されている印象派の求めた技法や描きたかった世界を、平易な言葉で、みやすく、わかりやすく展示する
という部分かなと思いました。
全部で9のテーマに分けていて、かなり細かいのですが、一つの展示室に配置する作品は平均で8点程度と、頭の中がインプットでパンパンにならない程度で次のテーマに移れるので、理解がしやすいと思いました。
また、作品にたいしてスペースがかなり広いので、大混雑ながらも比較的ゆったりと見ることができました。
(みんな大体2分位で次の作品に移るので、すこしまってれば見れます。
当時絶対的権力と唯一の発表の場であったアカデミーに、過去の画家の技法を現代化することで本人の意図に反して反旗を翻していると誤解され、サロンに落選しつつも権威に認められたかったマネと、新しい技法を確立するのに夢中になり、受からないサロンから飛び出して自分たちでグループ展を開こうとしたマネやドガ、ルノワール。
その対比がすんなり入ってきました。

また、出口に最も近い場所にクレマンソーのポートレートの作品があったのも印象的でした。
当時なかなか認められなかった印象派の作品や画家の魅力をいち早く理解した後の首相の画がラスト近くにあるのは意図を感じました

ただ一つ欲を言えば、マネが不遇の時代を過ごす原因となる作品は展示されていなかったのは残念というかもったいなかったです。

可能なら草上の昼食があれば、どうしてマネがあんなに批判されてしまったのか?

どうしてマネがグループ展には一度も参加しないながら印象派のメンバーから慕われ、新しい道を切り開いたのか?ということの理解がしやすかったのでは、と思いました。
(無理なのは充分承知の上での妄想です

普通に印象派がお好きな方ならとても満足される内容かと思います。

来月までなのでお好きな方は是非。

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現在京都市美術館で開催されているバルテュス展へ行ってきました。
夏は時間があまり取れなくて久しぶりに企画展覧会に行きました。

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バルテュス展、東京でやってたけど観れなかったのと、最近話をした人が皆見た、これから見る
というので、せっかく京都にいるんだからと駆け足で見てきました。
国内ではほとんど見かけることの出来ない作品ばかりということです。

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バルテュスのアトリエから始まる展覧会は、彼の死後初の個展ということで、かなり混雑していました。
でも、正直東京の森美術館や国立新美術館の激混雑に比べればまだ余裕がある感じで、少し待てばゆっくり見ることが出来ました。
最近あまり見かけない「←順路」という案内板があったり、絵画作品の前に鉄の囲いがあったりして、制御されているなぁ、という印象がありました。

彼の作品は生涯400点前後しか残されていないということでやや筆の遅い画家だったそうですが、その中で今回150点を展示しているということでかなりボリュームのある展覧会でした。
夫人の節子さんの協力があったことが大きそうです。
また、作品のほとんどが絵画(油絵、版画、水彩画)でしたが、最初にアトリエの再現で見るものをその世界観の中に入りやすくしていたり、作品の雰囲気やテーマにメリハリを付けるために壁紙を紫色に途中で切り替えるなど、大胆な展示をされていました。

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作品の内容としては…
初期の「嵐が丘のための14枚の挿絵」の連作が印象的でした。
激しい感情を帯びたイラストと独特な構図は、見る者に不思議な緊迫感を与えます。

その後描かれた「キャシーの化粧」は、嵐が丘の作品の一つをもちーふとしていますが、男性と女中とローブをはだけさせた女性という、かなり挑発的なな作品。
彼がひとり位置がずれ正面を向いているのは、その女中と女性はその場におらず、彼の空想に過ぎないということを表現しているそうです。


その後の作品が続くにつれ…少女画に傾倒して行きます。


実は裸婦は好きな方です。
デルヴォーのまどろむような瞳に透き通るような柔肌なんて最高だし、
マネのオランピアはパリに行くたびに見に行ってるし、
エゴン・シーレの岡崎京子が描く女性みたいなちょっと生々しいヌードも好きです。

しかしながら、少女の裸婦画というのは同性だからなのかある種の嫌悪感を抱いてしまいました。
耽美と言えば耽美なのだけど、何と無くいけないものを見てしまったような感じ。。
うーんやっぱり芸術的センスが無いわね。
男性からみたらまた感覚が違うのかも。

凄く無粋な感想を書いてしまうと、
こ の 人 ロ リ コ ン ?
と思ってしまった。
いやいや、芸術的に高く評価されている戦後を代表する作家さんです。。。

きっと少女の処女性や純潔と多感な思春期を迎えるであろう性への目覚め的な深い意味が込められて居るんだよと言い聞かせていたものの、
その後のキャプションに、
「生活に苦しむバルテュスは自らの作品価値を高めるために故意に扇動的な裸婦画や少女画を描き物議を醸した云々」
とあって、
「話題作りかよ!!」
と思わず突っ込まざるを得なかったです。
炎上マーケティングっていつの時代にもあったのね、的な。セルフプロデュース大事。
タブーを破ることもある意味芸術活動かもしれないし。


他にも沢山の作品があったのですが、割と前半から大作続きで、結構ボリュームがあり見応えがありました。

ちなみにあまりシュルレアリスムやキュビズムには興味をしめさなかったようですが、実際本人は宗教画から多くの影響を受け、モチーフとして使っていたようです。

戦後コジ・ファン・トゥッテの舞台装置と衣装を担当したということで、展示はありませんでしたが、どんなものだったのか気になりました。


最後は日本の訪れと最後のミューズとなった節子夫人との出会いによる日本的美的感覚を表現に取り入れた作品と、遺品の展示でした。

この前のウォーホル展でも最後にクリアケースの中に思い出の品的なものを詰め込む展示がありましたが、最近このような展示が流行ってるのかしら…?

東京では三菱一号館でも
「バルテュス最後の写真 ―密室の対話」という展示が9/17まで開催されているので、気になる方はぜひ。
こちらはポラロイド写真ということで、彼の描きたかった構図がより鮮明にわかるかもしれませんね。


最後に…ネットで見かけたこの展示
http://www.galleriesnow.net/shows/balthus-the-last-studies/
かっこいいな。

森美術館で開催されていた、Andy Warhol展に行った。

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アンディ・ウォーホル展の概要は公式ホームページと、こちらのまとめが参考になる。
 アンディ・ウォーホル展 永遠の15分
 【日本過去最大】「アンディ・ウォーホル展:永遠の15分」の見どころ!@森美術館

 ウォーホルはイコールアメリカのポップカルチャー(大量消費される大衆文化)というイメージが強い。
元々広告のイラスト等から出発した人なので、1つ1つの作品に対するメッセージ性が強く、
受け手側がどのような印象を持つかということを非常に考えていたような気がしていた。
あとは幼少時に見た映画「バスキア」に登場したDavid Bowie扮するWarholのイメージが結構強くて、ということはどちらかというと本人じゃないんじゃないかという部分がある。

森美術館の企画展は施設の天井の高さとスペースの自由さから生まれる立体的な視覚展示に優れていて、
今回も非常に魅力的な展示をされていた。多少動線が混乱している部分もあったが、あれだけ広い空間でありながら作品をかなり詰め込んでいるというほど、今回は大回顧展という名に相応しい構成だった。

ホームページで紹介されているのはキャッチーな作品数点だが、初期の広告作品やシルクスクリーンに移行する前の貴重な作品や「Factory」の再現というのは非常に実験的で面白かった。
また森美術館の特徴としてタイトルやキャプションを壁にダイレクトに表示するという手法をよく使われているが、今回はWarholのQuoteをいくつか紹介していて、それが作品に対する二次資料的な役割をしていて非常に参考になった。

特に、今回のサブタイトルとなっている永遠の15分とは、
"In the future, everyone will be world-famous for 15 minutes"
という言葉から来ているのだけど、この言葉が有名になりすぎて、晩年はもう「誰でも15分以内に有名になれるよ!」みたいな言葉で皮肉的に使うようになったらしい...
まぁ、今となっては15分どころか、15秒なのかもしれない...それだけ瞬間的なものしか、人に対する関心はわかないのかもしれない。

それ以外にも沢山胸をうつ言葉が踊っていて、とても勉強になった。
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他にも名言が沢山ありました。
http://www.brainyquote.com/quotes/authors/a/andy_warhol.html

色々と最新技術や大衆に響く「表現」の部分を追い求めていた人だったから、現在のwebデザインとか、CG技術とか、Unityとかと対峙していたら、どんな表現をしていたのだろう...とか考えてしまった。
他の画家とかに対してはそんな風に思わないのに。
とおもっていたら、最近になってかつてPCで制作したらしい作品がフロッピーディスクから復元できたらしい。すごい。
“世紀の大発見”フロッピーから「お宝」アート 30年前にウォーホルがPCで描く - MSN産経ニュース 


最近はずっと常設展示ばかり見ていて食傷気味だったので、作品やその人の世界観にどっぷりはまれる個展はいいですね。 
 

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久しぶりに私のホームタウンにある埼玉県立近代美術館に行ってきました。
埼玉県立近代美術館(さいたまけんりつきんだいびじゅつかん)は、埼玉県さいたま市浦和区にある美術館である。北浦和公園の園内にあり、館舎は建築家黒川紀章の設計である。館内では数多くの名作椅子に座ることができ、椅子の美術館としても知られている。(Wikipedia

埼玉県民なら1度くらいは訪れたことがあるかもしれませんが他地域に住んでいる方はなかなか訪れる機会は無いかもしれません。
突然ですが都道府県や国が運営ししている博物館や美術館ってどれくらいあると思いますか?
実は日本には国が管理運営している博物館は1つもありません。
すべて独立行政法人などの外部管理団体が国に委託されて運営されています。
都道府県についても「指定者管理制度」により多くの施設が外注されています。
地方自治法の一部改正で2003年6月13日公布、同年9月2日に施行。
公務員の人員削減や民間主導による開かれた博物館運営を目指すなど、民間事業者のノウハウにより施設の利便性が高まることが期待されていました。現状としては、メリットがある一方で民間業者への評価基準が具体的でないこと、また評価手法が定まっていないこと、行政職員の効用問題が発生していること、リスクや責任の分担に対する明確化など課題もあるという話でした。
その中で、埼玉県立近代美術館については埼玉県が直接管理運営しています。
現在ある都道府県の博物館・美術館は約1243箇所、うち公立として都道府県が運営しているのは57館程度なのだそうです。
(実際HP上に明記されている施設もありますが記載されていない施設もあり、関係者じゃなければそんなことは気にしないですよね…)

埼玉県立近代美術館の特徴としては、主に印象派以降の近代・現代の美術作品を中心に構成された常設展示と、年に2~3回の企画展示を精力的に発表していることです。県立という事で埼玉県民以外の方が訪れる機会は少なそうなのですが、扱う題材がとてもユニークで密度の濃い内容の展示をされることが多く、学生のころから本当によく通っている自分にとって一番なじみの深い美術館です。
また、「椅子の美術館」という別名があるほど、有名デザイナーの椅子のコレクションが多いことも特徴の一つです。
ただ展示作品として飾っているだけでなく、実際に座ることで作品と触れ合うことができる展示については、子供のころは何も感じませんでしたが、他の美術館を巡るうちに、実はけっこう太っ腹な美術館だなぁと思うようになりました。

最近まで改装工事を行っており、先々週久しぶりに訪れました。
確かに東京から北浦和に行くのは少し遠い…。

今回は「ピカソの陶芸 地中海にはぐくまれて」という企画展示を見に行きました。
ちょうど、担当学芸員さんのギャラリートークを見ることができたので参加してきました。

ギャラリートーク参加者は35人程度でした。
企画展示のスペースは中規模だったので、かなりの密集度でした。 
人数の内訳は、大体ですが
小学生 3人
20代 7人
30代 10人
40代 10人
50代~ 5人
一番多い世代が30~40代の女性でしたが、男性も割といる印象でした。
また、途中からでも人が参加しやすい感じでした。

所要時間は30~40分程度でした。

話の内容については、1つ1つの作品についての具体的な解説よりは、作品を通してピカソという人物像を読み解く形で、全体的な内容を俯瞰できるようなサイドストーリーを織り交ぜて紹介されていました。
初心者でも非常にわかりやすい構成になっていました。
参加者は学芸員の話を聞きながら作品を見るのですが、小品の場合人だかりになってしまい手持ち無沙汰風になっている人もいましたた。また最後のあたりまで来ると疲れたのか椅子に座り込む人もいました。
この辺りはすごく難しいところで、参加者の年代を見て話をさくっと切り上げたりする方がいいのかなぁなどと思ったりしました。
一方で、終了後熱心に質問している参加者もいて、 その場に居合わせた人間すべてに対し満足させることを提供するのは難しいだろうなと思いました。
ちなみにこちらの美術館は携帯電話の利用は一切禁止という事でした。
(正直言うと、ここの部分に関しては随分前時代的だと思わざるを得ませんでした)
 
常設展示ですが、こちらは年に4回テーマをもって定期的に入れ替えているという事で、「常設展」という言い方ではなく、「MOMASコレクション」という紹介をしていました。
こちらは改装が終わったばかりで以前来た時よりかなり大胆な手法の展示内容になっていました。
今回行ったときは第1期として4つのテーマに沿った展示をしていました。 
「光と夢にまどろむ」
印象派以降の作品を中心とした「光」の色と美しい睡眠に注力した絵画作品が展示。
特に正面に飾られた漆黒のデルヴォーの作品を中心に沿えた5点の眠る女性の作品展示はかなりセンスが良かったです。
ここの展示手法はほんとにいちいちカッコよくて好きなのです。
「木との対話、新たに」
1979年に西武美術館で展示された中原祐輔の展覧会「art today '79 木との対話」のリメイク。
木材の作品を中心とした前衛的な展示。35年前にこんなアバンギャルドな展覧会を1デパートで行っていたという事に衝撃です。

「四季の彩り―日本画の名作を中心に」
横山大観など日本の四季を鮮やかに描いた日本画。こちらだけ照明をかなり落とした展示になっていました。

「幾何の叙情―泉 茂」 
今回新しく収蔵された泉茂の油絵を中心とする展示は小さい部屋の中に収められ、画廊の展示を思わせました。

今回久しぶりに埼玉県立近代美術館に行きましたがやはりとてもいい美術館だと思いました。
特に常設展示についてはかなり大胆に取捨選択をしていて、本当に見せたいものを効果的に見せる展示をしていました。
常設展はただ所蔵作品を見せる展示が多い中、このような取り組みはかなり実験的だし個人的には支持したいです。

お近くに寄った際はぜひ。
 

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先週、東京国立博物館に行きました。
略称は「トーハク」というそうです。先日初めて知りました。
それまで博物館に興味はあまり無かったのですが、

という本を読む機会があって、ちょっと行ってみたくなったのです。
また、最近知ったのですがこちらの博物館はアプリも出しているのです。(ライバルだな!)
と思ったら、先日アップデートされてBLE対応したらしいです。
でも内容を読んだら情報を端末に受け取れるとか言うことではないらしく、展示室の中での入室検知などに使われるようです。でも公共の施設でいち早くBLEを試すとはただ者じゃない...。
という訳で、桜舞い散る上野の森に遊びに行ってきました。

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門構え。
多分訪れるのは初めてかもしれない。
東京国立博物館は「日本初の総合博物館」として明治15年(1882年)に創設されました。
創設の経緯が複雑で最終的に皇室に献上する形となり、東京帝室博物館という名前で開館したそうです。
現在は独立行政法人国立文化財機構が運営する国立の博物館です。

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館内見取り図。
本館の他に、表慶館、平成館、法隆寺宝物館、東洋館があります。
上野動物園の手前の噴水の奥に位置する博物館なのですが、意外に広大な敷地です。
場所としては鴬谷から来た方が近いかもしれません。

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こちらが本館です。
開館当時はコンドル設計の洋風な建物で、内部の展示室は30室、当時最先端のディスプレイ技術を採用するなど、展示物の配置や採光に細かい配慮が施してあったそうです。
しかし関東大震災の時に崩壊してしまったらしく、現在の建物は昭和13年(1938年)に建てられたものです。

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建物内部にはいると、中央に大階段があります。
なんとなく華麗なる一族を彷彿とさせるような...。

訪問者は日本人(中高年が多い)とアジア人、欧米系の観光客が半々と言ったところでしょうか。
今回は特別展示ではなく「常設展」を見に行ったので、余計に若い日本人が少ないと感じました。
個人的なイメージですが、常設展示ってあまりお金を払って見に行こうと思わなくないですか?

[設備]
古い建物ですがバリアフリーに対応していました。
また目立たない位置ではありますがエレベーターもあり、建物入り口にはAEDが設置されていました。
もちろんミュージアムショップもあり。国宝のミニチュアのガチャガチャなんかもありました。
あと漆器の弁当箱みたいなやつが300万位して誰が買うんだろうと思いました。

[展示内容]
主に本館が日本美術や国宝の展示、東洋館がアジア諸国の作品、平成館が企画展の展示となっています。
http://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=hall&hid=12
1Fは仏像などの木造彫刻に始まり刀や陶器など風俗系の展示でした。
2Fは縄文時代から江戸時代までの日本の美術史が網羅された展示になっていました。
歴史の流れに沿った展示なので、ある程度予測がつくという部分についてとても見やすかったです。
常設展でありながら、かなり短い期間で展示物を入れ替えているようで、コレクションの多さを物語っているなあと思いました。
冒頭からはにわや土偶、青銅器などが展示されており、小学生の頃を思い出しました。
子供の頃って何故か古墳系の博物館に連れて行かれることが多かった気がするんですがさいたまだけでしょうか...
展示物の写真撮影については基本的にはNGのようでしたが、皆構わず撮っていた印象があります。
海外の方がすごく熱心に見ていたのは、「禅」「茶室文化」「戦国時代」の部分でした。
やはり映画やアニメの影響か、サムライやZEN文化の人気の高さが伺えました。
刀や鎧が飾ってあったらやっぱりテンションあがるんですかね。。。シャッターを切る方がめちゃくちゃ多かったです。
展示室にはあまり監視員がいませんでした。
そのかわり各部屋に2〜3点ほど監視カメラがありました。

空間の使い方ですが、全体の動線確保がされていて非常に回りやすかったです。
入り口と出口がわかりやすいのは初めて訪れる人にとってはとても大事だと思います。

博物館は完全屋内で暗室のような空間でした。
基本的には蛍光灯とスポットライトによる間接照明で作品を照らす形になっていました。
ただ光量が足りないような気がする場所も少しあり若干暗いというか眠気を誘う...wような気もしました。

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[展示について]
展示作品ではなく説明書きを1枚撮影しました。
前述の通り、上野にある観光客向けの総合博物館なので、他言語対応されていました。
全てではないですが、日本史に基づいた展示形式を取っているので、ピリオドごとに上記写真のような説明書きがありました。
この内容を欧米系の来館者が熱心に読んでいたのが印象的でした。
私が訪れたときは残念ながらアプリを利用している方はいないようでした。
(そもそもスマートフォンをいじっている人は写真撮ってる人だった)
このキャプション書きや説明部分で気になった点は2つあります。
・全体のフォントサイズが小さい
左半分が日本語、右側に英語、中国語、韓国語の4カ国語展開なのですが、どう見ても他3カ国語が読みづらい。英語なんて眼科チェック並みだと思いました。
他の美術館などでも毎回思うのですが、説明書きの文字を小さくする文化って何か深い理由でもあるのでしょうか?
読みたくない人はスキップしてOKということのアピールなのでしょうか…多分意図があるのだと思いますがわからない。

・内容が大人向け
総合博物館である以上、来館対象者は全世代になると思いますが、展示部分については低学年層(特に小学生)への追加説明のフォローはざっと観た感じではなかったです。
おそらく小学生はキャプションなど読まないだろうし、引率の先生が説明するから省略しているということかもしれません。
→一応学校教育向けには専門のカリキュラムを用意しているそうです。ただ事前申し込みが必要なのと学校単位での申し込みとなるので、親子連れで楽しむという雰囲気にはなりづらそうです。

[国宝、重要文化財に対する扱いについて]
今回の展示で一番良かったと思ったのは国宝でした。
私が行ったときは国宝 十二天像(水天)が飾ってありました。
良かったと思った理由としては、落ち着いた空間の中にこの国宝1点だけが展示しており、真ん中にソファーがあって静かな雰囲気でじっくりと鑑賞することが出来たからです。
このような展示手法はパリのオランジュリー美術館なども取り入れています(モネの睡蓮の絵を壁いっぱいに展示して、他にはなにも展示しない)が、国内の美術館ではあまり目にしたことが無かったです。
また、この水天の作品解説については担当学芸員名が記載されていました。
これも他の美術館では見たことが無かったので非常に興味深かったです。

一方で、重要文化財に対する扱いは、数が多いからという理由もあるかと思いますが、
「Important Cultural Property」とあるだけで、あまり詳細説明はありませんでした。
コレクションが多過ぎて全ての英訳は無理だと思いますが、補足事項がもう少しあっても良いかなと感じました。

じっくり回ったので、約3時間半ほど滞在しました。
何気に、秋のルーヴル美術館以上に時間を使ってるw

途中、平成館にあるラウンジであんみつを食べて休憩。

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また、今回は桜のシーズンで博物館の裏にある庭園が一般開放されていたので、運良く足を運ぶことが出来ました。

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こちらが日本で初めての博物館設立に生涯を費やした町田久成の記念碑です。17回忌の際に建てられたそうです。文中には「博物館は、すなわち君が提議して、創設するところなり」とあります。
初めて訪れた大英博物館のスケールの大きさと図書館を伴う総合博物館という施設に感銘を受け、博物館と図書館設立に奔走したそうです。
つまり、彼がいなければ、日本での博物館、美術館、図書館のあり方は違っていたかもしれません。
そう思うと少し感慨深いです。
しかし、彼が生きていた頃と今とでは大分状況が変わって来ているのも事実です。

「限りある時間の中で、膨大なものに囲まれている現代人の環境から、興味の無い人にわかりやすく展示して、記憶に留める」
という美術館や博物館の取り組みは、発想の部分で自分が今関わっている仕事の根幹に共通しているため、個人的にはすごく参考になりました。

ただ、「国立」として運営している以上ある程度の制約が発生しているので、次回は民間が運営している博物館も行ってみたいと思います。

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