あいたむblog

ワインと音楽とアートと写真が好きなあいたむの日常。 たまたま見つけた誰かのために残しておくメモ。

カテゴリ: 2016

最近世田谷によく出没しています。
世田谷区は南北に長く、区内に私鉄が東西を横断しているゆえに
南北移動が難しいので、バスが発達しています。 

で、成城学園前から渋谷行きのバスの中で、学生(中〜大学生)のおしゃべりと共に小一時間揺られることが多いです。

私は自分が関わるサービスが比較的若年層をターゲットにする(というか必然的にそうなる)ことが多いので、若い子が今何考えてるかとかとても気になります。
なので、何の用もなくマックやスタバに行ったりすることがありますが、
バスの中の何気無い会話も、とても参考になるなぁ〜と思いました。

そこで話題になるのは面白かったドラマのシーンや、漫画の話、KPOPやアイドル、恋話、お菓子の話なんかが多いです。 
TwitterやFacebookの話はあんまりしてませんが、LINEやInstaやSNOWの話はめっちゃしてます。
その中で、こええなぁ〜・・・・と思ったことが幾つかあったので、メモ代わりに書いておきます。

本当にあったスタンプのちょっとだけ怖い話(少しだけフェイク入れてます)
ポニテJK「スタンプ最近全然買ってない〜」
黒髪JK「いつも同じやつ送ってくんなし」
ポニテJK「かわいいやつしか使わんよね。いつも使うやつだけ残して、あとは削除できればいいのに」
黒髪JK「それな」
ポニテJK「無料のやつとかも取るけど結局使えないの多いよね〜。はい消しはい消し」
(ポニテJK、ずっとスタンプの整理をしながら無料のスタンプを消し続ける)
ポニテJK「てか××(人名)の使うスタンプずれてない?まぢキモさしかないんだけど」
黒髪JK「あ〜思った〜タイミングもなしな時多いよね〜」
ポニテJK「普通に話してる時はいいんだけどチョイスがないわ〜」
黒髪JK「リアルで会ってる時にもよく使ってるあのキモいおっさんみたいなスタンプに見えてくる時あるわ」
ポニテJK「それはないw」


この話を聞いててうすら怖くなったのは、
スタンプのチョイスとタイミングで人格否定されてしまうことでした。

ケータイのデコメは基本的に可愛いことが前提にあった=今のようにキモカワみたいなブームはなかった
ので、ぶりっ子に見えることはあってもキモいとは思われない世界観でした。
でもスマホの。。。ってかLINEのスタンプは性別や国籍に特化しないテイストのイラストで始めたことに由来して結果的に全体のテイストがそれに引っ張られている気がします。
DL数や利用傾向を見ると比較的女性は可愛い系を使っていると思いますが、
ネタでキモいスタンプをDLすることもありますよね。
今自分のスタンプを見たらキモいのばっかりで若干凹みました。女子力←

昔はその人の個性ってファッションや髪型が第一で、次に音楽とか趣味とかで
この人いけてる、とかダサい、とか判断されてたと思うんですが、
最近はオンライン上の人格で判断されることが多いんだろうな〜と感じました。
ネットやLINEでも潜在的に求められているペルソナを守らないといけないのは息苦しいな、
だからTwitterでサブ垢たくさん作るんだろうな、と改めて思いました。

今年は色々な所の写真の展示を見に行きましたが、自分の中で1つ選べと言われたら、これを選びます。

Serious performance art, portraiture, or simply posing for a photograph… what does it mean to perform for the camera?


TATE MODERNで開催された
Performing for the camera
という展覧会。
写真技術が誕生した時代から1960年代のハプニングアート、そして現代のセルフィーまでを題材にしていました。
500点もの作品展示は、本当に見応えがあり、2時間以上かかりました。
イヴクラインや草間彌生など、パフォーマンスアーティストが写真をどう使ったか?
と、
写真家が写真というツールでどうパフォーマンスをしたか?
ということがテーマになっています。

特にセルフポートレートの展示が面白かったです。
日本人の写真家の方も沢山ありました!
細江英公さんのかまいたちのシリーズはまるまる一部屋使って紹介されていて、あの時代の日本人写真家に対するヨーロッパ側の評価の高さを改めて感じました。
深瀬昌久さんや東京るまん℃さんの作品もありました。

またナダールのコスチュームポートレートの写真もあってすごく貴重な作品を沢山見ることができました。

最後にInstagramの展示があって、それがiPadでご自由に見てどうぞ、て感じだったのが、面白すぎました。Amalia Ulmanというアーティスト兼インスタグラマーを紹介してるのですが、彼女が3つのペルソナを表現することで、フォロワーからの視線、承認欲求…などをシニカルに演出していました。

ここまで大規模な展覧会は日本ではまずできないので、本当に行けてよかっだと思いました。
そして何のために写真を撮るのか、そこにどんな意味をつけるのか、を考えて撮ることの大事さを改めて感じました。



アートは誰のためのものなのか?
最近そんなことばかり考えている。

この前のロバート・フランク展の開催趣旨が資本主義社会における芸術作品の取り扱いについてのアンチテーゼを感じ、ここ数年もやもやしていた違和感と同期して、やはりアーティスト側も同じように思う人もいるのか、と思ってしまった。

例えば資本主義社会から逃げるようにタヒチで原始主義的な絵画を作成したゴーギャンや
拝金主義を社会の恥部として否定的な思想を持っていたピサロや
労働者と階級社会を皮肉的に扱ったスーラは
自分たちの作品が死後100年程たってからこんな風に文化芸術活動という名目のもとで金儲けの道具になっていることを知ったら
どう思うのか?

話題づくりを目的とした、
有名俳優による音声ガイド、
あふれ返るプリントにプリントを重ねた安っぽい商品、
有名レストランとのコラボメニュー。

何だかなあ。と思ってしまう。

マーケティングとしてのアートイベント
地域活性化としてのアートイベント

物珍しさが無くなり飽和状態になりつつある今、そろそろアートイベントバブルも終焉を迎えるかもね。

アートを踏み台にして色んな欲望が見え過ぎるようになってしまった。

投資としての商品と割り切れたらもっと良いのかもしれないけど、作家側の創作意欲を金儲けの道具にしてしまう資本主義とは一体何なのか、誰を幸せにするのか、最近はそんなことばかり、考えている。

例えば大英博物館なんかは、基本的にはドネーション(寄付)でまかなっている。入場無料ではあるけど、至る所に募金箱があって、そこにお金を入れたりする。
全てがそれでよく回る、とは思わないけど、今の日本の展覧会の現状はちょっと、酷いなあ、と思ってしまう。



東京都美術館で開催されていた
ゴッホとゴーギャン展に行ってきました。
観に行ったのは10月の下旬でしたが、色々考えすぎてしまって文章にすることができませんでした。


この2人は1888年に南仏アルルで短い共同生活をしており、彼らの作品や周辺作家の作品60点ほどが展示されておりました。

印象派関連の作家たちは盛んに交流があり互いになんらかの影響を受けながら独自の価値観によって手法を確立していったと考えているので、この2人のみを取り上げるのは何となく違和感がありました
ですがゴーギャンの作品は個人的に興味があるので、行ってきました。

今回は音声ガイドを借りてみました。
小野大輔さん(ゴッホ役)と杉田智和さん(ゴーギャン役)という若い人たちに人気のある 声優さんが担当しているとあって、比較的若い方たちも音声ガイドを利用しているように感じました。
こんなかんじです。↓(サンプル音声あり)
http://www.acoustiguide.co.jp/whatsnew/whatsnew.html#goghgauguin
個人的にはあまり音声ガイドを聞きながら作品を見るのは好きではないのですが、 今回はどんなかんじになっているのか興味がありました。
対話形式になっているので物語のようで面白いと感じましたが、やっぱり集中できない。。。

 展示の中で特に初期の作品は2人の対比を強く感じることができて印象に残りました。
特に本格的に画家を志した頃に描かれたゴーギャンの<<自画像>>は、慣れないコペンハーゲンの土地で36歳の頃の苦闘を感じ取ることができ、図らずも感情移入してしまいました。
株式仲介の職に就き、新興ブルジョワジーとして、比較的裕福な生活を送りつつ、絵画への情熱との間で悩み、とうとう仕事を捨て家族や批評家から逃げ、自分の理想を追い求めた…
文字にすると破天荒ですね。

自分はゴッホについてはあまり知識がありません。
ただ初期の頃の暗い色調で労働者の生活などを描いていた頃と、パリや南仏での生活時代の生き生きとした躍動感のある筆致は全く異なり、無邪気さを感じ取りました。
彼の有名な作品が比較的中期のものが多いのは、彼の比較的安定していた時代だったからかもしれません。

短い共同生活後の2人の作品もかなり見応えがあり、特にゴーギャンのタヒチ時代の作品は彼の個展でも中々出てこないものも多く初めて見る作品が多くありました。

2人の作品以外にも、彼らと交流があった画家モネやピサロ、シスレーなどの作品がが何点かありました。初期の彼らに影響を与えたとされている印象派の画家たちの作品も鑑賞でき、彼らとの関連性を感じ取ることができました。

印象派の作家は相互に関連して互いの作風に影響を与えているので、この2人にフォーカスがあたるのは少し違和感もありましたが、それでもゴーギャンの初期の作品を今のタイミングで見ることができて嬉しかったです。



今年はなんだかんだで写ルンですをすごくよく使ってました。
写ルンですは気軽に撮れて、その場ですぐ見れないから
後から見返してみて、
「なんでこれ撮ってたんだろう・・・?」
というちょっとした迷子気分になるのもまた面白いところだと思うんです。

が。

簡単にプリントできないのが結構しんどいです。

デジタルならオンラインでプリント注文できて、
A4サイズでもリーズナブルな業者さんがいくつかありますが
写ルンですは、フィルムなので、カメラ屋さんに行って現像をお願いする必要があります。
まぁキタムラとかヨドバシでもできるんですけど。

私が高校生の頃ってクリーニング屋さんとかスーパーとかで気軽に現像をお願いできてた記憶があるんですが、まだやっているのかな?
そもそもクリーニング屋さんが東京都心にはあまりない。

最近自分がよく行っているのは、渋谷にあるフォートウエノさんです。
http://photo-ueno.sakura.ne.jp/
東二丁目なので恵比寿からの方が多少近いのかな。
ちょっと歩くんですが、すごくちゃんとしてくれます。
こんなへっぽこカメラ女子のインスタントカメラの現像をしていただいて本当にありがとうございます。

あともう1件は恵比寿の大沢カメラさんです。
http://www.oosawacamera.com/
中古のカメラやレンズの取り扱いがあり、フィルムも各種販売されています。
プリントも通常のプリントから特殊のプリントまで様々な取り扱いがあります。
色の指定なども好みに合わせてくれたりするので、頼れるお店です。

ポパイカメラも行ってみたいけれど人気があっていつも混んでるので退散してしまう。
でもすごく素敵な写真を撮るお友達がそこで現像しているそうなので近いうちに行ってみます。

どこかお勧めのカメラ屋さんがあったら教えてください。

 

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