あいたむblog

ワインと音楽とアートと写真が好きなあいたむの日常。 たまたま見つけた誰かのために残しておくメモ。

カテゴリ: 2016


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今年の夏に芸術学舎の『写真で「町」を元気にする! ローカルフォト講座』に参加しました。

『ローカルフォトとは「地方の写真」。いま、地方を知ってもらうための情報発信ツールとして、さまざまな表現を生んでいます。本講座では、写真による地方活性化プロジェクトに取り組んでいる写真家MOTOKOと、写真評論家のタカザワケンジが実例を交えながらこれまで写真がどのように地域を表現してきたかを論じます。さらに真鶴町(神奈川県)で実習を行うことで、地域との関わり方のヒントや、撮影技術と表現力を向上させるきっかけをつかむことを目標としています。地元や故郷、愛する場所を写真で表現し、多くの人にその魅力を知ってほしいと考える方の受講をお待ちしています。』

お知り合いの方が去年何人か受講されていてとても楽しそうだったことと
地域活性化に興味があったので、今年は思い切って参加してみました。

最初にローカルフォトとは何か?
という講義と、真鶴について理解を促す講義がありました。

講義を受けて、 まずはそのバックボーンを知ること、理解する姿勢を取ること
その上でどうその町の人を撮るか?どう表現するか?を考えていくことが大事だなと思いました。

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真鶴は本当に素敵な町で、
ただその魅力は、真鶴の人々にとっては普遍的なもので、とりたてて特別感がないもの、
のように思っているような気がしました。

自分で迷いがあったのは、この前の沖縄の話にも通じるのですが、
中の人たちに宿る町の息遣いを表現するのがいいのか、
それとも外から見た人間としてのフィルターを通して町の魅力を切り取るのか
どちらがいいのだろうか?

ということでした。

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実際は、自分がそこまでの撮影技術もないので、ただ対象物や被写体を「撮る」ことでいっぱいいっぱいで、
そこまで考えることができませんでした。

ただその中で、私にしか撮ることができないものがあるとしたら・・・
そんなことを考えて手にしたのはやっぱり
「写ルンです」
でした。

レンズの大きなデジタルカメラでばしばしと撮影が進む一方で、
「こちらでも撮っていいですか?」
とカメラを向けると、
みんな少し「あれ?」って顔をしました。
「懐かしいのもってるね」
「いや、いまでもコンビニで売ってるんですよ!」
なんて話をして、
共通認識として、昔はこれで思い出を共有していたよね、
という気持ちがなんとなく表現することができました。

その感じは、なかなかに面白い瞬間でした。

現像してみると、引き伸ばされた写真のそれは、全くいい写真ではなかったです。
でも、自分が感じた「短い、楽しい、夏休みの思い出」が
そこには詰まっていました。 

ばしっとコントラストが決まった港町の写真、切り取られた構図が美しい写真、天真爛漫にカラフルな写真、
人が撮る町の印象は人それぞれですが、
私にとっての真鶴の印象はインスタントカメラでも表現することができました。

ローカルフォトという取り組み自体はとても時間がかかることだと思います。
本当に地域を盛り上げていくということは、
行政や外部から来た人間が都市計画のようにマニュアル化されたメニューやイベントを実施して終わり、では
一過性のもので終わってしまい持続ができないと思います。 
簡単に「地域活性化」という言葉を口にするのがおこがましいと思えるほど、
地道な努力を何年も続けていって、人々の心に浸透させていく作業は、とても難しいと思います。

「写真で人を元気にする」というコンセプトは、
言葉にするととてもシンプルですが、
なかなか難しいと思っています。

それでも、実際に撮影された人には明確に、新たな出会いがあり、
撮影した側にとっても、やはり特別な出来事になったと感じます。
少なくとも自分にとっては、真鶴という町が自分ごとに感じられるようになったし、
こういう、人ごとじゃない感というのは、とても大事なことだと思いました。 

それまでずーっと言われていた&このブログでも何回か書いてましたけども
今年はインスタント動画共有サービスが主流になりましたね。

特にSNOWはもしサービスがクローズしたら女子中高生はリアルに死ぬんじゃないかと思うくらい
一時期TLがSNOW祭りでしたね
最近は盛りすぎると逆に痛いみたいになってきて、加工してないように加工するのが流行っているみたいですけど…

あと、TinderとかCrossmeみたいな出会い系が普通に一般的で、割と自分の容姿に自信がある人もそうでもない人も使ってるんだなーって感じたのが今年の驚きでした。
私絶対無理だな〜

自分が今年すげーなーって思ったアプリはこれです。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.souzoh.android.atte&hl=ja 

やっぱり、メルカリ アッテ!

一時期毎日見てました。
自分が考えているより普通の人の発想はめっちゃ面白い。

こんなものを売ってしまうのか!
と思うものがすごい多かったです。

メルカリはそのうち臓器売買でも行けるようになるんじゃないかとか、
裏口入学権とかも売れる世界になるんじゃないかとか、
想像するだけで面白い未来が待ってる気がしてすごい楽しいサービスなんですが、
アッテの方は自分がこれ売れないかな?というようなガラクタがめっちゃたくさん売られてるのが
本当に面白かったです
最近下火なのでとってもつまらないです。

来年はどんなサービスが出るかなー?
めっちゃびっくりするようなサービスがでてほしいなー。
 

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さっきのエントリーでワイナリー巡りをおすすめしておいて、おい!って突っ込まれそうですがw
もしも車でどちらかがワイン飲めない環境にあった場合は、思い切ってワイナリーではなく、
審美眼のある酒屋さんで購入するのも手段の一つだと思います。

『新田商店』 http://www14.plala.or.jp/nittawine/info.htm

店主の新田正明さんは、ワインアドバイザーで、こんな本を出版されています。
彼が選んだワインはもちろん、特別に醸造してもらったワインなどかなりのレアアイテムがあります。
また元々は酒屋さんなので、ワイン以外にも日本酒も豊富にあります。
あと、ワイナリーではすでに売り切れになっているものが、こちらにはまだ残っていることもあるので、
(人気なものはすぐ無くなってしまいますが)
どうしても欲しいものがあったときはチェックしてみることをおすすめします。
 


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このブログにたどり着く検索キーワードを眺めていると、
改めて「日本ワイン」「山梨 ワイン」で来る方が多いです。

ということで、山梨のワイナリー巡りのご紹介をいたします。
1.時間がないけどワインを色々飲みたい人→ ぶどうの丘のテイスティングがおすすめ
http://budounooka.com/ 
ワインよくわからないけど、とりあえずどんな種類のワインがあるのか知りたいとか、
観光の合間にあまり時間をかけずに楽しみたい人にお勧めしたいです。
地下にあるワインカーブには200種類の甲州市推奨のワインがあり、1100円で試飲ができます。
タートヴァンという試飲用の小さなスプーンのような試飲容器に入れて飲むことができます。
まずは甲州で作られているワインがどのようなものがあるかを知るにはピッタリです。
そこで、好きなワインの傾向とか、好きなワイナリーを見つけて、次回にワイナリーに行ってみるというのがいいかなーと思います。

2.歩かないでワイナリー巡りがしたい人→ワインタクシーがおすすめ
http://www.yamanashi-kankou.jp/y-tabi/nature/bosyuchu/winetaxi2016-10-2017-3sunday-holiday.html 
基本的にはワイナリー巡りは電車や徒歩が基本です。
(地元に友達がいない限り・・・)
タクシーを使うというのも手段の1つですが、結構お金がかかります。
そんな時におすすめなのはワインタクシーです。決められたワイナリーにはなりますが、乗り合いバスのようにタクシーに乗ることができます。

① 石和温泉駅と笛吹・勝沼エリアを結ぶルート
 (石和温泉駅⇔白百合醸造)・・往復
② 笛吹・勝沼エリアのワイナリーを回遊するルート
 (白百合醸造→シャトー・メルシャン→ルミエール・ワイナリー→麻屋葡萄酒→白百合醸造)・・回遊ルート

複数のワイナリーに行ってみたい人にはおすすめです。

3.あまり大移動をしないでワイナリー巡りがしたい→岩崎地区がおすすめ!
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勝沼ぶどう郷の駅を降りてタクシーで甲州市勝沼町の国道306号線沿い、岩崎(祝小学校)で降ろしてもらいましょう。
この地域にはワイナリーが密集しています。
http://www.pref.yamanashi.jp/koshuwine/winerymap2.php
ダイヤモンド酒造、岩崎醸造、山梨ワイン醸造、勝沼醸造、蒼龍葡萄酒、イケダワイナリー…。
ざっとあげただけでもこんなにあります。どちらも無料、または有料で試飲が可能です。

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また、少し歩いたところには丸藤葡萄酒、フジッコワイナリー、まるき葡萄酒などがあります。
頑張れば1日で複数のワイナリーのワインを楽しむことができます。
ただし、朝7時くらいに新宿を出る必要がありますが。

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ワイナリー巡りのおすすめの時期、1番は、11月の第2週〜第3週だと思います。
ちょうどその年の新酒がリリースされる時期だからです。
ただみなさん同じことを考えるのでちょっと混んでると思います。
人気のワインは12月では売り切れている・・・。
冬の時期になると人は少ないですが、寒いです!
観光がてら行くのであれば、4月とかいいんじゃないかな〜。

ゴールデンウィークは電車が混んでるのでチケットが取りづらいし、
車の場合は談合坂がやばいことになるので着くまでに時間がかかります。
あと、収穫が行われる8月末〜9月はばたばたしているのでなるべく避けたほうがいいかなと思います。

私も全てのワイナリーを巡ったことがないので、もしおすすめのワイナリーがあれば教えて下さい^^


 




原宿のAM(http://am-project.jp/) にて開催されていた
石川竜一氏の写真展『okinawan portraits 2012-2016』とトークイベント に行ってきました。



以前どなたかに紹介されてみた『絶景のポリフォニー』を見て、
なんとも言えないリアルさに心が締め付けられたのを覚えています。
それから川崎市民ミュージアムの木村伊兵衛賞 40周年記念展でプリントを初めてみて、
サイズの大きさや独特のライブ感に、ゾクゾクしました。
少しマイノリティーな、でも非常にリアルな、沖縄の人々のポートレイト。
普段旅行では見ることができないかもしれない、自分とは真逆の世界観が映し出されていて、
それから、沖縄を題材にして撮影した写真家たちの写真を幾つか見るようになりました。

私の感じたこの衝撃は、大和とウチナーという、外から見た世界と、内側から発する世界にいるという立ち位置の違いなんだろうか、と思っていました。

でもそれは、それ自体がステレオタイプな発想なんだな、と、石川さんのお話を聞いていて分かりました。



石川さんは、ご自身で、
「写真を撮ることでこの世界で生きている気がして」、
「どこに行くにも、郵便ポストに郵便を出しにいくのでも、カメラが無いと何となく落ち着かない」
とおっしゃっていました。
また、写真を撮る意味については、
「人とコミュニケーションを図るために必要なもの」で、
ポートレイトを撮るときにも、ある程度会話をしてから撮影されているようです。
また本当に撮りたいと思った人には、何年もかけて交渉するなど、なかなか熱心だと思いました。
でも途中で、「撮影したいからその人に会っているのか、その人に会いたいから撮影しているのか分からなくなるという悩みがある」ということもおっしゃっていて、
対象となるモデルの人にそこまで執着されるのはすごいと思いました。


自分は写真を見るのも好きだし、撮るのも好きだけれど、完成するモノにばかり気を取られてしまって、
撮られる人とどうコミュニケーションをとるか、までは頭が回っていないことが多いです。
意識が自分の中にあって、その中で誰かや何か対象物を捉えようとしてしまうのだと思います。
そのため、写真における客観性(主観の排除)をどうすれば表現できるのか?をずっと課題に感じているのですが、お話を聞いていて、どちらかというと、相手の中に入り込んでいく作業がより重要なのかもしれないと思いました。
最終的には自意識が投影されてしまうとしても、その人の瞬間をどう引き出していくか、には相手を理解するというか受け入れることが大事なのかもしれないと感じました。

最後に少しだけお話をさせていただいたのですが、あまり難しく考えずに、
自分の好きなものや好きな人たちをずっと追っかけていくといいと思う、ということをおっしゃっていました。
この言葉は、私が大好きな写真家のMOTOKOさんも同じ意味のことをおっしゃっていて、
多分自分に今一番欠けていて、取り組まなければいけないことなのかもしれないな、と思いました。


最近持ち歩いてるチェキで撮影させていただきました。
恐れ多い。
『楽しく撮っていきましょう』と言っていただいた。
何だか今年1年かかっていた呪いが解けたような気がしました。
がんばろう。

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