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宗教を盾とした洗脳と西洋的価値観による資本主義的帝国主義への憎しみによって、かつて夢見たグローバリゼーションは終焉を向かえ右傾化の一途をたどっている。
負の連鎖の狼煙は2001年に既に上がっていたが、一部の狂信的な「ならずもの国家」を鎮圧さえすれば、再び平穏な世界を取り戻せるのだと、決定権のある諸国は思い込んでいた。
人や物や金の移動の自由化というユーロ思想の前提は性善説に拠っており、モザイク化された現代においてはリスク以上のメリットがないと判断する国が出るのも仕方ないことかもしれない。

多文化社会を推進していた筈のフランスで幾度となく事件が多発するのは、必ずしも「移民」「人種差別」「経済格差」「宗教」という理由だけに限らないのだが、状況把握の欲望は表面上の事実を簡易にして理解したつもりになりがちである。

今回の事件の犯人は、フランス人だった。
それが現実だ。

かつて『オリエンタリズム』を一度でも読んだことがある人なら理解してもらえるだろう。
あの時エドワード・サイードは今日を確かに予言していた。

フランソワ・ミッテランがもし生きていたら、どういう判断を下しただろう。
そして、改めて歴史の大きな変換点に立っていることを知る。