DSC_2243

今年の夏に芸術学舎の『写真で「町」を元気にする! ローカルフォト講座』に参加しました。

『ローカルフォトとは「地方の写真」。いま、地方を知ってもらうための情報発信ツールとして、さまざまな表現を生んでいます。本講座では、写真による地方活性化プロジェクトに取り組んでいる写真家MOTOKOと、写真評論家のタカザワケンジが実例を交えながらこれまで写真がどのように地域を表現してきたかを論じます。さらに真鶴町(神奈川県)で実習を行うことで、地域との関わり方のヒントや、撮影技術と表現力を向上させるきっかけをつかむことを目標としています。地元や故郷、愛する場所を写真で表現し、多くの人にその魅力を知ってほしいと考える方の受講をお待ちしています。』

お知り合いの方が去年何人か受講されていてとても楽しそうだったことと
地域活性化に興味があったので、今年は思い切って参加してみました。

最初にローカルフォトとは何か?
という講義と、真鶴について理解を促す講義がありました。

講義を受けて、 まずはそのバックボーンを知ること、理解する姿勢を取ること
その上でどうその町の人を撮るか?どう表現するか?を考えていくことが大事だなと思いました。

DSC_2500

真鶴は本当に素敵な町で、
ただその魅力は、真鶴の人々にとっては普遍的なもので、とりたてて特別感がないもの、
のように思っているような気がしました。

自分で迷いがあったのは、この前の沖縄の話にも通じるのですが、
中の人たちに宿る町の息遣いを表現するのがいいのか、
それとも外から見た人間としてのフィルターを通して町の魅力を切り取るのか
どちらがいいのだろうか?

ということでした。

DSC_2267


実際は、自分がそこまでの撮影技術もないので、ただ対象物や被写体を「撮る」ことでいっぱいいっぱいで、
そこまで考えることができませんでした。

ただその中で、私にしか撮ることができないものがあるとしたら・・・
そんなことを考えて手にしたのはやっぱり
「写ルンです」
でした。

レンズの大きなデジタルカメラでばしばしと撮影が進む一方で、
「こちらでも撮っていいですか?」
とカメラを向けると、
みんな少し「あれ?」って顔をしました。
「懐かしいのもってるね」
「いや、いまでもコンビニで売ってるんですよ!」
なんて話をして、
共通認識として、昔はこれで思い出を共有していたよね、
という気持ちがなんとなく表現することができました。

その感じは、なかなかに面白い瞬間でした。

現像してみると、引き伸ばされた写真のそれは、全くいい写真ではなかったです。
でも、自分が感じた「短い、楽しい、夏休みの思い出」が
そこには詰まっていました。 

ばしっとコントラストが決まった港町の写真、切り取られた構図が美しい写真、天真爛漫にカラフルな写真、
人が撮る町の印象は人それぞれですが、
私にとっての真鶴の印象はインスタントカメラでも表現することができました。

ローカルフォトという取り組み自体はとても時間がかかることだと思います。
本当に地域を盛り上げていくということは、
行政や外部から来た人間が都市計画のようにマニュアル化されたメニューやイベントを実施して終わり、では
一過性のもので終わってしまい持続ができないと思います。 
簡単に「地域活性化」という言葉を口にするのがおこがましいと思えるほど、
地道な努力を何年も続けていって、人々の心に浸透させていく作業は、とても難しいと思います。

「写真で人を元気にする」というコンセプトは、
言葉にするととてもシンプルですが、
なかなか難しいと思っています。

それでも、実際に撮影された人には明確に、新たな出会いがあり、
撮影した側にとっても、やはり特別な出来事になったと感じます。
少なくとも自分にとっては、真鶴という町が自分ごとに感じられるようになったし、
こういう、人ごとじゃない感というのは、とても大事なことだと思いました。