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8月は8月でソニックマニアでわーきゃーもしてたんですが、
9月は9月でULTRAのことを書くので、単なるパリピブログになっちゃうので自重します
(しかしmadeon→ボイノイ→ディロン→KREWELLAの流れは濃い。オールした甲斐ある。

夏の間は埼玉県立近代美術館で教育普及のボランティアをしていました。 

埼玉県立近代美術館は黒川紀章氏が初めて設計した美術館なのです。
(なので、国立新美術館との類似性も少しあったりする) 
メタボリズムという概念について幼少時は全くわかりませんでしたが、
コンクリートで出来た垂直線の造形美にうっとりし、また印象派の作品を多く収蔵していることもあってかなり通っていました。

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夏休みは子供が多いというのはよく知っていたけど、宿題をするのに嫌々来てる子も結構いました。
それでもアートというのは、自分の感性と作品がどう共鳴するかという化学反応的な部分が楽しかったりもして、最初は無気力でもだんだん素直に体験を受け入れる子が多くて、(感情が高まりすぎて思わず走りだしちゃうことかもいるのですが)自然な反応を間近で観れたことに感謝しています。

子供の時にした体験はその後の人格形成や人生経験において時に大きな方向性を示してくれることがあり、自分にとっては埼玉県美がそういう場所の一つであったので、大人になってから初めての社会還元という行為でここに来ることができてよかったです。

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また、夏の間に開催していた企画展示もkinetic artという動く(ように見える)美術の作品を取り扱っていて、自分で動かしたりすることが出来る作品ばかりで、とても良い題材だなぁと思いました。

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ダンボールで作った椅子の展示も大変だったけど時間内に展示できて、翌日の表彰式も手伝わせていただいて貴重な体験をさせていただきました。

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場所は変わって東京都現代美術館で開催していたオスカー・ニーマイヤー展。
会場構成はSANAA氏が担当したそうです。

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建築家の個展を美術館で開催するのは視覚的に難しいなといつも思います。
写真や映像、設計図面と模型を組み合わせてもなかなか立体的な体験ができないからです。
しかも今回は図面がほぼないと言われているニーマイヤーの展示です。
しかし、すごかったのはその模型のスケールのでかさです。

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 でかい。

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でかい。

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ここは展示室の間と間の中庭のような空間なのですが、その広い敷地を使って一面に公園の1/30の模型を作り上げて、かつ自由に歩いて回れるように絨毯を芝生に見立てて作成されていました。
これは感動しました。

大人も子供に戻ってしまい感嘆の声をあげていたのが印象的でした。

私は建築学を専門的に勉強したことはありませんが、
展覧会に取り上げられるほどの建築家にはある種の徹底的な哲学が存在していて、
その個性が突き動かす何かに人々は惹かれるのかなと思ったりしています。


昨今の日本では費用や予算面などばかりが取り沙汰されることが多く、その度に建築家が批判の対象となってしまう場面をよく見かけて、悲しく思います。
日本スポーツ協会のHPに図面などが掲載されているので、時間がある方はぜひ見ていただきたいです。
http://www.jpnsport.go.jp/newstadium/Portals/0/compe/20140530_compereport_2_obosakuhin_1.pdf

http://www.jpnsport.go.jp/newstadium/Portals/0/compe/20140530_compereport_2_obosakuhin_2.pdf

http://www.jpnsport.go.jp/newstadium/Portals/0/gijyutsuteiansho/a61.pdf

http://www.jpnsport.go.jp/newstadium/Portals/0/gijyutsuteiansho/b027.pdf
最終的に良い形で完成されることを心から願っています。