現在「日本科学未来館」で開催されている、「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地(http://odoru.team-lab.net/)」に行ってきました。
いつもフットサルで対戦させていただいているチームラボ株式会社が発表したデジタルアート作品を中心とした巡回展です。

結論から言うと、
「めっちゃくちゃ身震いするほどすばらしい!!!!」
の一言につきます。 
アートとテクノロジーの融合で未来を見るという、自分にとってもいつか目指したい分野で、同じ業界の企業が
単独で巡回展を行うというのは純粋にすごいと思うし、あこがれます。
会場提供の日本科学未来館のあいさつからも、さまざまなことが読み取れます。 
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展示内容はご自身の目で見ていただきたいので、少しだけ。
今回の展示で目指したのは、遠近法ではない日本の伝統的絵画技法である平面的な技法をチームラボ的に解釈した「超主観空間」の構築。
■踊る!アート展
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※すべて撮影OKです。
Nirvana(部分)
チームラボ, 2013, アニメーション, 6min 20sec (9:16 x 8)
 
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花と屍 剝落 十二幅対 / Flower and Corpse Glitch Set of 12
チームラボ, 2012, デジタルワーク, 1min 50sec (9:16 × 12)
 
■学ぶ!未来の遊園地
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Connecting! Train Block
teamLab, 2014
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3D Sketch Town
teamLab, 2014

プロジェクションマッピングやインタラクティブアートなど、日本ではまだまだ芸術作品としてよりは商業的な観点で見られることが多いこれらのジャンルですが、今回は全身で体験できるような作品が多く、まさに踊り、学ぶ、未来の遊園地を楽しむことができます。
 
私が訪問した2014年12月23日は、関連イベントとして、「チームラボメンバーと巡る企画展ツアー」と題したチームラボ社員である工藤岳氏によるギャラリートークが開催されていました。学生や20代の若者が多く、チームラボという会社が若い人たちに興味をもたれていることを感じました。
工藤氏が展示作品についてのコンセプトから実際に制作時にどのようなことをテーマにしていたか、などについて細かく説明されていました。製作者自らが利用者に対して語る機会があるというのは双方にとってもとても意味のあることのように思いました。
説明がなくてただ見ているよりも、感情移入に差が出ます。
(これを良いと思うか、客観的に見たいから必要ないと思うかは人しだいかもしれませんが。。。)

また、スペシャルトーク「猪子寿之×石黒浩 -僕らのつくりたい、未来の人間」と題してチームラボ代表の猪子寿之氏、ロボット工学者の石黒浩氏、日本科学未来館展示企画開発課長の内田まほろ氏による90分のトークセッションが行われていました。(http://japanese.engadget.com/2014/12/27/2/
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これは内田氏が猪子氏、石黒氏の作品・展示を担当したことによって、2人には共通点を感じたらしいです。
ジャンルの違いを越えてこの2人の対話によって「未来」を考えるというトークセッションをしたら面白いのでは…ということで、この機会が生まれたと説明していました。
 定員400名で、10代、20代の男女が目立ちました。また、同時に「ニコニコ生放送」によるインターネットによるライブ配信を行っていました。実はトークセッションを見ながらニコ生も確認するという社員かというくらいマニアックな見方をしていたのですが、約8800人程度が閲覧していたので、このトークセッションには合計約9200名程度が参加したことになります。武道館や代々木体育館が8割くらい埋まってる感じですね。すごい!
 
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猪子さんも石黒さんも議題に対し時にはユーモアを交えながら白熱した議論が展開されていました。
話が全方向に飛んでいくので、コーディネーターさんも大変そうでしたが、非常に面白い議論を聞けました。
特に猪子さんが仰っていた「最終的に人は物質に捉われない社会になっていって、そこから肉体が開放されて、初めて主観で動けるようになる。そういう社会を目指したい」というお話に、その場の参加者は熱心に耳を傾けていました。
また石黒さんが「一般企業で働ける気がしなかったから研究者を目指した」とさらりと言っていたり、「ほとんど誰も理解できないところにイノベーションの本質がある」ということを言っていました。そして、同じく「人間の脳の大きさを考えてまだ利用されていない部分があるとしたらその使われてない部分を使うような社会にしたい」ということを仰っていて、表現方法は異なるけれどお2人の感覚は近いものがあると感じました。
また、ニコニコ生放送で配信を鑑賞している利用者は発言を聞きながらコメントによって意見や野次を飛ばすなど、双方向ではないものの同時鑑賞による意見交換が行われていました。でもこのように見知らぬ人同士で活発な意見交換ができるというのは特に日本では貴重だと思います。
 
今回紹介した日本科学未来館のように、関連イベントの1コーナーのなかで、企業経営者の目線、学術研究者の目線、担当キュレーターの目線という3方向での意見を聞くことで1つのテーマに対する見方を伝えるという試みは非常に画期的でした。作品を作り出すアーティストや、同じ目線で物事を見ている人を専門的な目線で見つけ出し、新たな発見や価値を共有する、というのもキュレーターの役割として非常に重要なのだなあと思いました。

展示は1月31日までなので、まだ見ていない方はぜひ!
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チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地
会期 2014年11月29日(土)~2015年3月1日(日)
会場 日本科学未来館
〒135-0064 東京都江東区青海2−3−6
開館時間 10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日 毎週火曜休館。
主催 日本科学未来館/チームラボ/日本テレビ放送網/BS日テレ
共催 ゆりかもめ
協賛 日本マイクロソフト株式会社/株式会社PFU/ソニー株式会社/ぺんてる株式会社
後援 文部科学省/TOKYO FM/TOKYO MX/テレビ神奈川/りんかい線

日本科学未来館
チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地
ニコニコ生放送 【猪子寿之×石黒浩】僕らのつくりたい、未来の人間@日本科学未来館http://live.nicovideo.jp/watch/lv203577699