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山梨の勝沼にある、勝沼醸造に行って来ました。
定期的にワイナリーツアーをされているという話をワイン好きの友人に教えてもらい、
その時にいただいた「アルガブランカ ピッパ」という甲州のワインがまごうことなき
美酒
であったため、行きたい行きたい!となり、今回訪問させていただくことになりました。

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私が行ったときは、勝沼醸造の常務の方が担当で、まずは日本のワインや山梨で作られているワインの歴史と取り組みについて座学を受けました。

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今回のテイスティングでは全てリーデルで試飲したのですが、座学を受けている部屋にはリーデルのグラスが並んでおり、気分が高揚しました。
以前リーデルの社長もこちらのワイナリーを訪問したそうです。まだ甲州用のグラスは販売されていませんが、いつか作っていただきたいとおっしゃっていました。
なお、ヴィノム33番ソーヴィニヨンブランと甲州は相性が良く、樽熟成系ならモンラッシェで飲むのが一番おいしいとのことでした。

その後、裏の畑を見学させていただきました。
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勝沼醸造では、地元の山梨の葡萄農家と契約しているそうです。
品種は言ってませんでしたがおそらく甲州やメルロー、マスカットベリーAなどかと思われます。

ただ、ワイン用ブドウに適したブドウづくりというのは農家のプロの方であっても中々難しかったり、食用との違いに理解を示していただかなかったりと、道のりは険しかったそうです。

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そこで、自社でブドウ畑を借りて作ることにしたそうです。
ブドウ作りの難しさを知り、更に研究を重ね、模索する…その姿勢を見せることで地域のブドウ農家の方と腹を割って話せるようになり、意識を変えていく…
地道な努力ですね!
そして、日々美味しいブドウを作る研究をしているそうです。

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こちらはフランス式の垣根型栽培を試している畑。
この形だと片面の照射が良くなるため、ブドウの糖度に差がでやすくなるそうです。傾斜を変えたり、色々な工夫をしているがまだまだ充分な糖度が担保できないので、量産は難しいと話されていました。

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そしていよいよテイスティング!
テイスティングは和室の素敵なお部屋で。縁側があってとても居心地が良かったです。
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今回は7本のワインを試飲させていただきました。
品種は全て甲州でした。
日本のワインと言えば甲州推しではありますが、一度に7本の飲み比べは中々ないのでとても楽しい。

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・アルガーノヴェント
「アルガの風」という意味のワイン。
※ちなみにアルガはこちらのワイナリーの社長のお名前「有賀」から来ています。w
良く冷やして飲むのが良いということです。和食に合いそうな辛口。日本酒好きな人向け。
今回試飲した中では最も若い感じでした。口に含むとややアルコールの香りがあり、程よい酸も感じられます。

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・アルガーノボシケ
フリーラン果汁(圧力を加えないで取る果汁)のみを使用しているそうです。
蜜の香りがして広がりを感じるのですが、飲み口はすっきりさっぱり、生娘のような味。
やや辛口でイカの刺身とかに合いそう。

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・アルガブランカクラレーザ
「シュールリー(Sur Lie)製法」という作り方で醸造されたワインです。
早期のオリ引きを行わず、あえてオリと長期に接触させるシュール・リー法の特徴は、びん詰まで醗酵タンクに貯酒するため、タンク移動を避けることにより、ブドウ酒と空気の接触が少なく、醗酵中に発現したエステル香などの香気成分が多く残り、フレッシュでフルーティな香味を保持することと、オリ(酵母)が自己消化して、ブドウ酒に旨味を与え、豊かな味になること、特に甲州種の辛口には、官能的に苦味が少なくなることなどが利点です。引用ー県産ワイン再発見事業・山梨県ワイン百科


いくつかの畑のブドウをブレンド(アサンブラージュ)して作っているらしくバランスが良い感じがしました。
初めの印象は瑞々しい青リンゴやスミレ、蜜のような香り
軽やかな口当たりの中にも、口の中に少し複雑な渋みというか淡麗な辛みのような味が残ります。
有賀さんはうなぎの蒲焼に合うのでぜひ試してほしいとおっしゃっていました。

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・アデガデアルガ藤井
「藤井」とはブドウ畑がある地名だそうです。こちらは直営店のみの販売ということでレアですレア。
こちらもクラレーザと同じシュールリー製法で作られています。
でも香りが全然違う!リンゴやバニラなど、華やか、かつコケティッシュ。
辛口の中に柔らかさが残るワインです。爽やかな酸味もあるのに、ちょっと艶っぽい。

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・勝沼甲州樽発酵
2013年ANA国際線ファーストクラスでサーブされているワイン。
色がしっかりとした黄色でした。
ブドウの果汁を冷凍しフレンチオーク樽で醸造。こうすることで甲州本来の甘みを閉じ込め、味を引き出すことが出来るそうです。
オーク樽での仕込みは、ブドウの品種によっては香りが強過ぎて負けてしまうこともあるのでかなり難しいそうです。(確か古樽で仕込んでいるとおっしゃっていました。)
樽香の中に黄色い花やグレープフルーツが香り、結構好きな香り。
酸味も程よく、どちらかといえばまろやかな味わいでボリュームがあります。

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・アルガブランカ ピッパ
実はこれを買いに来たと言っていいほど、ほれてしまったワインです。
醸造過程で糖や酸を補わず、ぶどう本来の成分を凝縮。フレンチオーク樽中で6ヶ月間熟成の上、びん熟成を2年。
初めて飲んだ時、よく知る甲州と全く違う印象があったので、品種を聞いて驚きました。
香ばしい樽香に洋梨やグレープフルーツなどの果実味を感じながらも、ほんのりナッティで複雑な味わい。いま冷蔵庫の中に眠っています。(セラーじゃないの涙)
いつ開けるのが良いのか迷ってしまう一本ですね。新しく買い足してストックが出来たら開けようかな。

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・御坂甲州樽発酵 2011(右側)
「御坂」もブドウ畑の地名です。笛吹市の御坂町で収穫されるブドウを新樽で醸造し、熟成させたものだそうです。熟成年数は忘れてしまったのですがピッパとおなじかそれより長かったような...
もう酔っぱらっていて結構記憶が曖昧です。
香りは新樽なだけありかなりパンチの効いているトースト香。
華やかで優雅で...シャルドネの雰囲気なんですがれっきとした甲州です。
コルトン・シャルルマーニュのとあるドメーヌの方が自分のワインと間違えたという逸話をお話されていました。(すごいw)

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最後に、ワインショップで迷いながらも藤井、ピッパ、御坂を買いました。
本当は赤ワインも試してみたかったのですが、それは次回のお楽しみにします!

今回勝沼醸造さんのワイナリーを見学させていただいて、お話を聞かせてもらって、意識が変わりました。それまでも日本のワインが好きでそれなりに飲んできたと思っていましたが、ただ味を楽しむために飲むのではなくて、日本のワインが日本人だけでなく海外でもメジャーな存在になって、価値を認めてもらえるように、応援したいという気持ちになりました。

ワインがお好きな方で、ワイナリーに行ってみたいと思っている方がいたら、是非一度こちらを訪問してみてください。
また、お時間がある方はぜひ直営レストラン「KAZE」にも行ってみると良いと思います。
ローストビーフが絶品なのだそうですよ!